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「オイサ!」山笠の夏 〜祇園駅界隈の博多祇園山笠1999〜
山笠豆知識
博多人は祭り期間中は「キュウリ」を食べない。祗園様の神紋が、輪切りのキュウリに似ており、おそれ多いというわけだ。
山笠衣装で目立つのが「締め込み」。お相撲さんのそれと同じだが、日常生活ではなじみがない。これがあるため、女性の参加がないわけだが、小学校低学年の女児がキリリと締めて加わるのには参った!
掛け声は「オッショイ」が基本。しかし山笠が走り、息がはずむと、これでは間に合わない。自然に短くなって「オイサ」。
前でしっかり結んでいるのが「水法被」。勢い水を浴びるところからこの名がある。その上にはおっているのが「当番法被」で、以前は当番町になったときに新調したことから、そう呼ばれるようになった。
「かき山笠」は台上がりを含めて約1トン。ただ、量るわけではないので、流れによって多少の軽重はありそう。しかし、だれもそれを問題にしない。おおらかなのだ。
流れの名誉をかけて競う「追い山笠」が祭りのクライマックス。時計係が正確にタイムを計る。全国に祭りは多いが、タイムレースはそうざらにはないのではないか。合理的な現代人も納得する行事とも言える。
「てのごい」(手拭)の色で、そのかき手の“階級”が分かる。“実働部隊”は赤の鉢巻で、これから「赤てのごい」と呼ばれる。一人前のかき手として認められたことであり、いやが上にも力が入る。
「かき手」の数は流れによって違うが、多い流れは千人を超える。この中には先走りやあと走りの子供やお年寄りも含まれるが、かき山笠に着くのは二十六人と、あと押し数十人。次から次に変わるにしても、あまり多いのも…。「棒ぜりの激しゅしてくさ、うちの流れは遅か」という声もある。
追い山笠の出発は「午前4時59分」。かき山笠は5分置きの出発が決まりだが、一番山笠と二番山笠の間だけ6分ある。この1分は一番山笠が清道内で「博多祝い唄」を歌うために用意されたロスタイム。
追い山笠が回る「清道」は三カ所。櫛田神社、東長寺、承天寺で、いずれも博多人と縁が深い。
「子供山笠」は現在三本。寿通(大黒流れ内)と千代流れ、新天町にあり、それぞれが子供の人気を集めている。大人と同じように肩でになって「オッショイ」。
かき山笠には四本の脚があり、先端には「銅がね」が取り付けられている。鋳物製。地面と激しくぶつかる脚を守るが、これ自体もまめつが大きい。
役員たちが最も心配するのがケガ。山笠の前で転ぶと巻き込まれる恐れがある。前面の横木の中央部が高くなっているのは、万一の場合に備えて“空間”を確保しているのだ。その形から「への字」と呼ばれる。
台上がりが手にしているのが「てっぽう」。棒状の赤い布の中はワラで、かき手の指揮に欠かせない。
資料提供:櫛田神社
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