くまもと一日体験レポート【完全版】〜あなたの「はじめてみよう!」応援します〜

一日体験レポート

 上通りにある「陶芸広場赤ぴーまん」で、陶芸の体験スタートです。クーラーがよく効いて涼しいので、外の暑さも忘れちゃいますね。すでに生徒さんたちが作品づくりに取り組んでいます。私もさっそくエプロンを着て、ワクワクして待っています。


インストラクション

 今回の体験では、夏らしくビアカップを作ることになりました。(ビアカップ作りは通常二日かかるのですが、今回特別に1日に短縮して取材しています)

ビアカップ作り体験は、粘土で形を作って乾燥させ、削りながら形を整える所までやります。今日お世話になるインストラクターは藤崎結花さん。よろしくおねがいします!

まずは、陶芸のイロハを教わります。初心者にもわかりやすい言葉で教えてくれるのが嬉しいな。説明の合間に不安な点を質問します。

〜陶芸って何か難しそうですよね。センスや技術がいりそう…〜

藤崎さん:「いえ、ほとんどの方が初心者ですよ」

〜大がかりな準備がいるんじゃないですか?〜

藤崎さん:「準備するのはエプロンとタオルだけで、あとは全部こちらで用意してます」

〜完成するまでどれくらいかかるんですか?〜

藤崎さん:「体験自体は2時間半で終わります。その後の素焼きや釉薬を塗ったりする作業は私たちがやります。完成まで約1ヶ月くらいですね

作陶開始

陶芸七つ道具
粘土

 席に着くと、七つ道具と赤土の粘土が用意されていました。今回は、「紐造り」という製法を使います。まずは、ビアカップの底の部分を作ります。切り糸で、最初の土台に使う分だけ切り分けて、残りの粘土は乾かないように濡れタオルに包んでおきます。

切り取った粘土を、子供の頃やったような粘土遊びのように、掌で丸めます。懐かしー。小学生の頃に戻ったみたい。よくバラの花びらとか作って遊んでたなぁ。コネコネコネコネ・・・。

 次に、手回しろくろの登場です。おっ、陶芸らしくなってきたぞ。手回しろくろの上に丸めた粘土を置き、片手でろくろを回しながら、もう一方の掌でバンバン叩いて中心から外側へ伸ばしていきます

つまようじで綺麗に切り取る
土台完成

そして土台の型どりです。この土台の大きさで、器の太さが決まります。焼き物の場合、焼きあがるとサイズが縮むので、少し大きめに取らなくてはなりません。右肘をついて爪楊枝を持ち、右手首が動かないように左手で固定させながら、粘土の上に爪楊枝を当てて、レコードの針のように丸い円を描く・・・のですが、あのー、一周しても線が繋がらないんですけどー。

「あ、エート、スミマセン・・・私、美術で2取ったことあるんです。芸術センスゼロで」とみっともなく言い訳するレポーターに、「いや、これは慣れですよ」と温かいお言葉。優しいお人や・・・。何回目かのトライで、ようやく土台の型どりができました。ホッ。

再び粘土を4/1に切る
4/1の粘土を棒状に伸ばす

 さて、次はこの土台の上に積み上げていく作業です。残った粘土を切り糸で4等分し、一つ一つを紐状に伸ばします。この時、掌ではなく指の腹の部分を使って、人差し指くらいの太さに伸ばすのですが、力を入れすぎると、太さばまばらなカクカクの紐になってしまうので注意。肩の力を抜いて、リラックス、リラ〜ックス。

 できあがった紐を、土台の上にぐるぐる積み重ねて成形していきます。教科書で習った「縄文土器」がこの作り方だそうです。おおーっと気分は縄文人!!

積んだ紐を土台になじませるために、カップの外側は下から上へ、内側は上から下に粘土を伸ばしてしっかり接着させます。紐を作り、一段積み重ね・・・この作業を繰り返していきます。

段を積みながら、「できあがったカップでビール呑んだら、美味しいでしょうね・・・」とボソッとつぶやくと、「美味しいですよー!!私もビール大好きなんです」と藤崎さんはニッコリ。よーし!!やるぞー!!!

・・・が、しかーし。積み上げた手元の粘土は、ビアカップどころか花瓶のように巨大化、飲み口までもが超分厚い、ゴツゴツしたシロモノに。し、しまった・・・。

「こんな分厚い飲み口でビール飲めっとか。口元からこぼれるぞ」「でかすぎて持ちにっかぞ」とさんざん同行スタッフにつっこまれ、もう笑ってごまかすしかないレポーターに、「あ、後から高さは調節できますよ。分厚くなっても削れば大丈夫」と藤崎さんが優しくフォロー。

「不器用だからできない、とおっしゃる生徒さんでも、最終的にはキレイにできますんで大丈夫ですよ」とマネージャーの吉田さんにも励ましてもらいました。うう、ありがとうございます・・・。

なめしで土をならす
糸で底を切り離す

 「表面を皮なめしでならして下さい」と指示され、まるでお肌のお手入れのようにツルツルにしてあげました。 最後に、切り糸で手回しろくろから土台を切り離します。でも、柔らかい粘土が崩れそうで、今までの努力が水の泡になったらドウシヨウとビクビク。なかなか切れず、見かねた藤崎さんがヘルプしてくれました。

さて、この切り離したカップもどきは、本来なら一日かけて自然乾燥させるのですが、取材で時間短縮のため、ドライヤーを使って乾燥することに。乾くまでしばし休憩です。

いよいよ後半スタート!カップを乾燥させて少し固くなった所で、今度は削りの作業です。はじめに、少しでもカップを軽くするために、不要な底の部分を削ります。再び爪楊枝の出番です。前半の土台の型取りと同じように、爪楊枝で底に円を描きます。その円の部分を、小さな鉋(かんな)で削り取ります。

不要な底の部分を削る
底を上に、側面を削る

  カップの側面を、大きめの鉋で下から上に削って厚みを取ると同時に、表面の凸凹をならします。この削る作業がとっても楽しいんです!思わず鼻歌歌いたくなるくらい。が、あんまり調子に乗って削りまくると、ペラペラ薄くなるので注意!!

側面、さらに削る削る・・・
底辺部に模様を入れる

下から上に、スッスッとスマートに…何度も何度も繰り返し、ようやく表面もすっきりキレイに、厚さも申し分なくなりました。ようやくビアカップらしくなってきたかな?

「カップに模様も入れてみますか?」との提案に大きく頷きます。側面の下方に細みの鉋で、斜めに波模様を入れます。これでちょっぴり涼しげになるかな?

中も削る
なめし皮でなめらかにする

完成まであと少し。今度はカップの内側も丁寧に削ります。ドキドキ・・・。 仕上げに、なめし皮で波模様以外の部分を、ツルツルピカピカにならします

完成!

そして、ついに終了です!!いや〜、何とか形も整いました!美術が2の私でもやれるもんなんですね。集中してたので2時間半の体験もあっという間でした

今は、達成感というか、自分の手で一つのものを「創り出した」という感動でひとしおです。この年になって土を触るなんて滅多にないですよね。手が汚れた!と思っちゃいますよね。でも、同じ土を触るでも、土に命を吹き込んで、自分のオリジナルのビアカップを作り上げたんですよ。もう、感激です。

「お疲れさまでした。上出来ですよ!」と藤崎さんと吉田さんに誉められ、有頂天のレポーター。んもう、おだて上手なんだからあ。あ〜、早く自分の作ったカップでビールを呑んでみたいッ!

この後、形を整えるところまで終わった私の可愛いカップちゃんは、1週間〜10日かけてじっくり自然乾燥〜教室内の大型窯で素焼き〜釉薬で色付け〜本焼き〜そして約1ヶ月後に真の完成を遂げます。教室には数種類の釉薬が用意してあり、サンプルも豊富に揃っているので完成品のイメージも湧きやすく、本当に助かります!

釉薬と粘土の組み合わせで、80種類以上の色合いが出せるそうです。ここもセンスの見せ所ですね。私は、ほのかなベージュ色に惹かれ、「柚子肌」という釉薬を指定しました。

 そして1ヶ月後…。

完成したビアカップがこちらです。なかなか味があるでしょ?さっそくこれでビールを飲んでみましたが、これがまた旨いのなんのって!!やっぱり自分の作ったカップで呑むと、美味しさも倍増。創りあげた達成感、使う感動、たまりません

これから一生、大切に使い込んでいきます!!ありがとうございました!
 

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