| ここからは天草下島の数ある史跡を巡ります。まずは「五足の靴文学遊歩道」にやって来ました。この遊歩道は、明治40年に天草を訪れた5人の詩人たちの足跡をたどるものです。 |
| 天草町大江では、禁教の時代に、隠れ切支丹(キリシタン)たちが人知れず信仰を守ってきたという歴史があります。ここ「天草ロザリオ館」では、そんな切支丹たちの遺品の数々を見ることができるのです。母子観音を聖母マリアに見立てた「マリア観音」や、仏式の葬式の際にお経を中に閉じ込めたとされる「経消しの壺」、密かに祈りを捧げていた「かくれ部屋」のジオラマなど、館内は切支丹たちの熱い信仰心で満ちていました。人が何かをまっすぐに信じるエネルギーって凄い、と圧倒されます。 |
| 「天草ロザリオ館」のすぐ近く、小高い丘の上には「大江天主堂」が建っています。この教会は、明治7年、天草へのキリスト教の伝道に生涯を捧げたガルニエ神父が私財を投げ打って建てたものです。美しい白亜の教会は、緑の丘と青い空によく似合います。 |
| 天草町のおとなり河浦町、「崎津天主堂」から505段の石段を登って、「教会の見えるチャペルの鐘展望公園」にやって来ました。巨大な十字型のチャペルは、'93年にくまもとアートポリスの一環として製作されました。十字の塔は天然素材の檜で作られており、時の流れとともに自然に溶け込むことを意図されています。一日に2回、この公園から、厚い信仰の地に鐘の音が響き渡ります。 |
続いて訪れたのは、同じく河浦町の「天草コレジヨ館」。コレジヨとは、宣教師養成を目的とした神学校のこと。16世紀、このコレジヨの誘致により、天草では西洋文化が花開きました。「天草コレジヨ館」には、そんな西洋文化の貴重な資料が多数展示されています。西洋の楽器や測天儀、南蛮船の模型など。
グーテンベルク印刷機(金属活字印刷機)がドイツから初めて持ち込まれたのが天草だったなんて、知りませんでした。写真は、「天草本」と呼ばれる、グーテンベルク式金属活字印刷機により製版された「イソップ物語」や「平家物語」などの本の数々。 |