まつや旅館
- 泉質:硫黄泉、硫化水素泉、無色透明、やや熱め
- 温泉の種類:混浴露天風呂、貸し切り露天風呂、女性専用露天風呂など8種類
- グルメ度:★★★★★
- 入浴料:露天風呂300円、内湯500円、貸し切り露天風呂一時間1,500円(3〜4名)
- 宿泊料金:平日13,000円〜。
小国富士と呼ばれる湧蓋山(わいたさん)の麓に、名前もユニークな「はげの湯温泉郷」があります。はげの湯の「はげ」とは、湧蓋山の南斜面の日当たりが良い所をはげと呼んだことから、また蒸気のせいでこの土地に草木が育たない”はげ地”からといくつかの由来があるそうです。うーん、一度聞いたら忘れられない名前ですね。
はげの湯の老舗旅館「まつや」に車を停めると、何やら玄関の前にゴーッと音を立てて蒸気を吹き出す穴が3つ。一番右の穴でどうやら蒸し料理をしているようです。辺り一面から蒸気が噴き出しており、湯気に囲まれた旅館って何かロマンチックですね〜。
広く洗練された玄関に見とれていると、ご主人の穴井さんが出迎えてくれました。
穴井さん:「まつやは創業150年、はげの湯では最も古い老舗旅館です。はげの湯自体は200年くらい前から自然と湧き出したそうで、昔は宿泊代と農作物の物物交換をするような素朴な湯治場でした。今は主に福岡方面から来られる30〜40代のファミリー層や小グループ、若いお客さんが中心です。どの部屋からも湧蓋山が一望できるのが特徴です」
「冬の平日は穴場で、ゆっくり入れますよ」との言葉どおり、露天風呂の貸し切りに成功しました!かなり広い露天風呂は開放的で、湧蓋山やはげの湯集落が一望できます。
お湯はすごく透明です。気温がマイナス5度になると、乳白色のブルーになるそうです。見てみたいなあ。お湯はちょうどいい温度で皮膚に良いらしく、体の奥にじわーっとしみるような温かさです。泉質上、硫黄分の白い沈殿物、通称「湯ノ花」ができやすいようで、ゴミと間違えられないようにちゃんと張り紙がしてありました。この湯ノ花、自然の産物なので糸状だったり塊だったりとさまざまな形になるそうです。
やや高い所には貸し切りの家族露天風呂があり、さらにすばらしい展望が見られます。
まつやは、天然の蒸気を使った「地鶏蒸し」の元祖です。
穴井さん:「この集落では昔から、野菜や筍などを蒸気で蒸していたんです。時間もかからず、筍は灰汁も取れ一石二鳥です。米は硫黄のにおいがついてしまうので炊けませんが、餅米を蒸して赤飯を作るのはどこでもやっていました。地鶏蒸しは、蒸気口で地鶏を二時間蒸しあげると、余分な脂肪がとれあっさりヘルシーになります。仕上げは表面をこんがりと焼き、レタスとトマトを添えて完成です」
これがその地鶏蒸しです!肉付きの良い地鶏からぷうんと香ばしいにおいがただよい、撮影中もよだれが出そうなのを必死に我慢、我慢。
そして待ちに待った試食タイム。ナイフで身を切り裂くと、脂肪分はほとんどなく身がひきしまっていて、自家製ポン酢につけて食べると・・・ん〜ジューシー〜。できたては肉もよく蒸してあり柔らかく、味もシンプルかつ地鶏のうまみがしっかり出ていて、まさに絶品!スタッフ同士で弱肉強食の争いをしつつも、あまりのボリュームにすっかり満腹になってしまいました。一羽2〜3人分といったところですね。
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