「温泉王国・小国郷」寒い冬こそ、ぽかぽか温まろう

大朗館

  • 泉質:弱アルカリ性、無色透明、熱め
  • 温泉の種類:
  • ロケ地度:★★★★★
  • 入浴料:500円
  • 宿泊料金:平日・週末共通10,000円〜13,000円。

 黒川温泉から下流に2km走り、田の原川沿いの素朴な宿「大朗館」に着きました。ここ田の原温泉も古くから湯治場として知られ、夏にはかじかの鳴き声や、ホタルの姿が楽しめます。100年の歴史を誇る大朗館は、なんと映画「男はつらいよ」の21作目(昭和53年)の舞台でもあるのです。

 映画の内容:いつものように東京の家を飛び出した寅さんは、九州の山奥の小国を訪れ、大朗館で宿を取ります。ここで、女性にふられてばかりいる青年(武田鉄矢さん)から慕われ、彼に恋愛とはなにかと説きます。しかし宿代を持たない寅さんは妹のさくらに迎えに来てもらい、小国を去ります。(以下略)

 テレビで寅さんゆかりの宿として紹介され、一躍大人気になったとか。私もちゃあんとビデオで見て行きましたよ!建物を含む川沿いの風景が映画の時とあまり変わっていないので、何だかほっとしました。当時の建物や雰囲気を壊さないように、と宿の方々の努力が伝わってきます。

 宿から顔を出されたのは、主人の犬塚さん・・・ではなくて北里さん。そういえばどことなく北里さんは、犬塚さんに似ています。犬塚さんは、雰囲気がオーナー本人に似ているので選ばれたそうです。だからかぁ〜。ちなみにこの木の看板は、映画のスタッフが撮影用に作ったもの。映画で宿の名前をそのまま使うことは滅多にないそうです。そういえば映画で、堂々と「大朗館」の名前が出ていたなぁ。

 アットホームなロビーで、北里さんに映画撮影秘話をばっちり聞くことができました!

北里さん:「山田英二監督がうちをロケ地に選んだ理由というのがまたあれでして、監督自ら数年前から足を運んで、何年たっても雰囲気が変わらないので、あまりはやらないひなびた温泉の一軒宿という設定をはめ込んだそうですよ。下見に来たマネージャーさんが隣の宿と間違えて打ち合わせを済ませ、本番の時いきなりうちにロケ隊が来てびっくりしたというエピソードもありました」

〜出演者の方々のお話を聞かせて下さい〜

北里さん:「寅さんこと渥美清さんは、当時からちょっと体調がすぐれなかったようで、休憩時間のたびに横になっていましたね。役柄では割と豪快な方ですが、ご本人は酒も飲まない、わりと寡黙な方でしたよ。大朗館の主人役の犬塚さんがこれまたフレンドリーな方で、私の代わりにお客さんにコーヒーを出してくれたり、話し相手になったりと、サービス精神旺盛でしたよ〜。撮影の後もプライベートで遊びに来てくれました。まだ新人で初々しい武田鉄矢さんは、オフの時はギターを弾いていて、あまり喋りませんでしたよ」

 何やら色々と現場の裏話を知っておられる様子です。ファンにはたまりませんね。温泉に向かう途中の階段で、俳優さんたちの写真やサインを見つけました。みんな若い〜!

 さて温泉ですが、田の原温泉自体は数百年前からあったもので、川の中に泉源がある珍しい温泉です。多彩な成分と泉質を誇り、細川藩ゆかりの御前湯としても知られています。泉質がよいと評判の露天風呂「ほたるの湯」と「かじかの湯」、家族風呂もあります。

 オーナーの北里さんはとても音楽を愛しておられ、小国の音楽祭を主催されたり、作詞・作曲も手がけられたり、ふるさと南小国を思う歌をCD出版されたりと、なかなかエネルギッシュな方です。さて北里さんが唄われている「小国ロマン」を聞かせてもらいました。叙情的なメロディーに乗って、優しい声がロビーに響きます。地元FM局でも歌ったそうです。とてもお上手ですね!

 料理は阿蘇ブルーベリーワインを食前酒に、季節の筍、清流の川魚、珍味のシシ鍋、カモ鍋、手作りよもぎもちなどを出してくれます。温泉水で入れてくれたコーヒーも口当たりまろやかで、とても美味しかったです。

●お問い合せ
大朗館

阿蘇郡南小国町田の原温泉 TEL(0967)44-0908
国道442号線沿い、日田ICから車で60分
部屋数:14室、収容人数:50名

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