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熊本城の西側に位置する熊本中央郵便局から、唐人町方面に向かう橋の手前に、「料亭すざき」の看板が見えてきます。民家の中にひっそりとたたずむすざきは、昭和24年創業の料亭で、現在三代目。まがりくねった石畳を進むと、重厚な玄関口が私たちを迎えてくれました。玄関は、客を迎えるにあたって、水を打ち清めてあります。 |
女将の須崎美代子さんに、店内を案内してもらいます。
玄関をくぐると、よく磨き込まれた廊下がその姿を見せます。廊下を渡って奥の掘り炬燵の部屋に入ると、歴史を重ねた畳の香りが鼻をくすぐります。
須崎さん:「季節感を取り入れて、ぜいたくな空間作りを心がけています」
お部屋からは、よく手入れの行き届いた和風庭園が眺められます。刈り込まれた植木、幽玄な竹林、苔むした石灯籠、奥ゆかしい日本庭園へと誘う石畳・・・。秋には紅に燃えるであろう広葉樹林と、その足下にはすみれ色の桔梗の花。古井戸が歴史を偲ばせます。古池は雨にしっとりと濡れ、さらさらと水が流れる音が耳に心地よく、その中を色鮮やかな錦鯉が悠々と泳いでいます。
この庭を眺めるだけでも、かなりの贅沢な気分を味わえます。 須崎さん:「お部屋は全室個室です。昔は接待に使われましたが、今は個人客が多くなりました。婚礼、結納、お茶会、法事、商談などさまざまな利用法があります」 「料理は市場で仕入れた旬のものを、スーパーに出まわる前に早めに出します」
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