「次は通町筋〜通町筋〜」
熊本市のメインストリート、下通りアーケードと上通りアーケードにはさまれたスクランブル交差点に電停はあります。デパートや服飾店、アミューズメント施設、飲食店が集中し、最も乗降客が多いところです。
中でも10代〜20代の若者の姿が目立ちます。 |
通町筋
ピンポーンと降車ベルが鳴ると、両替機に足を運ぶ人が増えてきました。車窓からは大きなデパートやビルが立ち並ぶようすが見えます。進行方向の先には熊本城の天守閣が顔を出していました。市電と熊本城のツーショット、なかなか絵になります。
下通りアーケードのちょうど入口にあたる熊本パルコ店は有名な待ち合わせ場所です。そこには水の浮力で回転する珍しい球形のオブジェがあり、通りすがりにこっそり球を触る人もいます。それで「ねえねえ、今夜ごはん食べに行かん?」「いいね」「どこで待ち合わせしよっか?」「じゃあ、いつものパルコ前の玉の前に6時半ね」と、こんな会話が市民の間で繰り広げられるわけです。夕方には、時計をちらちら見たり、電光掲示板をぼんやりながめたり、携帯電話で話したりしながら待ち合わせをしている人でいっぱいです。
下通りアーケード沿いには、飲食店やゲームセンター、若者向け服飾店などが軒を連ねます。昼はショッピングやランチを楽しみ、夜はカラオケや飲み屋やゲームセンターで遊び明かす場所です。さらに夜が更けるとディスコやクラブに若者が集い、明け方まで踊りまくるんです。熊本人は新しいもの好き(わさもん)で、流行に敏感。最先端のファッションや髪型をいち早く取り入れるので、街行く若者たちもおしゃれな人が多いのです。ファッションにうとい私は、雑誌やテレビより下通りを歩く人たちを見てイマドキの流行を研究することもしばしば。そういえばキックボードやスタンプクラブなどもかなり早くから見かけたなあ。
ところでこのアーケード、全長150m、幅15m、高さはビル三階建てほどで日本一の規模を誇ります。しかも天気のいい日は天井が開き自然光をたっぷり取り入れます。すごいでしょ?
夜の飲屋街
アーケードから少し入ると雰囲気が変わり、居酒屋やスナックがひしめきあう夜の街に大変身。昼間はやや人通りが寂しいけれど、夜ともなるとネオンサインが皓々と光りはじめ、酔っぱらいで埋めつくされます。私も友達とこの辺をうろついていた時に、酔ったおじさんから「姉ちゃんたち、一緒に飲みにいかんね?」と誘われたことがあります。もちろん断りましたが、なかなかスリリングな体験でした。またラーメン屋や馬刺屋、郷土料理店も多く、観光客や出張者が熊本の味を求めて来る場所でもあります。
パリのオルセー美術館をイメージしたアーチ型アーケードの入口
交差点を挟んで下通りの反対側にある上通りアーケードは、パリのオルセー美術館をイメージしたアーチ型のアーケードです。ガラス張りの天井からは日光が差し込み、歩道はタイルと板張りで洒落た作りになっています。高級ブティックや喫茶店、書店、ライブハウス、シックなバーや多国籍料理店など個性的な店が多く、若者向けで元気な下通りと対照的で、落ち着いた大人の街といった雰囲気です。
またこの通りでは、平日の夕方に、地元の情報番組の生放送が行われます。街頭インタビューもやっているので、テレビに映りたい人はわざとらしく取材班の周りをウロウロしてみるといいかも。
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