
「次は市役所前〜市役所前」
市役所と熊本城のお堀にはさまれた電停。城の石垣と天守閣の一部が見えます。熊本城周辺は緑が豊富で美術館や博物館など文化の香りが漂う地区です。家庭裁判所や国税局などの行政機関も集中しています。 |
市役所前
一日乗車券を持った女性のグループやバックパックを背負った男性が、どんどん降りてきます。市役所を背にして電停を降りると、目の前に堂々たる石垣と天守閣がそびえており、手前には外掘である坪井川が流れています。その川を挟んで熊本城の長塀の対岸にある200メートルあまりの散策道は「長塀通り」と呼ばれています。長塀の眺めもさることながら、川辺の四季折々の花、通り沿いに植えられたシダレザクラ、古風なガス灯など、散歩のための雰囲気づくりは抜群です。
交通量が多い道路のすぐそばなのに、車のエンジン音も市電の警笛もどこか遠くに聞こえます。あたかも現代のせわしい風景からのんびりと時間が過ぎた昔にタイムトリップしたような感覚です。スーツ姿の会社員や買い物帰りの女性、下校中の高校生もしばし足をゆるめ、のんびりと歩いています。
長塀通りの最後には、熊本城を築城した名将・加藤清正の像があります。築城の名手と讃えられた清正公が手がけた城だけあり、そのスケールの大きさや美しさは日本三大名城の一つに数えられるほどです。鎧兜を着け鎌槍を構え、凛々しい表情の清正公の像はいかにも武士の風格を漂わせています。
ここで記念写真を取る観光客も少なくありません。像から掘に架かる行幸橋はもともと下馬橋といい、かつて城に入るときここで馬から降りたそうです。
橋を渡り城の西門へと続くゆるやかな坂を歩いてみました。右手には石垣と掘、左手には城内プールや国税局、国立病院などが見えます。坂は桜並木になっており、白やピンクの花を枝いっぱいに咲かせていました。
熊本城の石垣、熊本城と夜桜
熊本城の石垣には、ちょっとした仕掛けがしてあります。上部へいくほど角度が急になり反り返るような形になっているのがわかりますか?これは、間者や外敵の進入を防ぐために作られたものです。登ってきた武者も返してしまうという意味で「武者返し」と呼ばれています。
また城内は、600本の桜が咲き誇る花見のメッカでもあります。
毎年4月の満開の時期になると、城内のあちこちが青いビニールシートやござで埋めつくされ、にぎやかに宴が催されます。
花見の時期になるといつも思うのですが、日本ってホント平和ですよね。なんて言いつつ、いっぱいお酒も飲めるしお弁当もおいしいから、私もお花見大好きなんですけどね。楽しい宴は夜まで続きます。ライトに照らされた夜桜もまた幻想的で美しいんですよ。
頬当御門から天守閣をかいま見る風景
坂を登りきると、熊本城の西の関門・頬当御門が建っています。城郭の顔である本丸の側面にあたる門なのでこう呼ばれています。
門の背後には堂々たる天守閣がそびえ、手前には宇土櫓と呼ばれる櫓が建っています。櫓の窓から観光客の方達がこちらに手を振っています。高いところに登って気持ちよさそうです。御門は一般客の入場門で、ちょうどツアー客が集まっていました。旗を持った添乗員の説明を受けながら、皆さんうなづいたり写真を撮ったりしたりしています。そういえば天守閣なんてもう何年も登ってないなあ。地元に住んでいるといつでも行けると思っちゃうから、なかなか足を運ばないんですよね。私より観光客の方のほうがよっぽど熊本城に詳しかったりして。
西大手櫓門を通って熊本城公園へ
頬当御門よりさらに西へ進み、西大手櫓門をくぐります。その先の大駐車場には平日でも大型バスが停まっていることから、熊本城の人気ぶりがうかがえます。駐車場の隣は一面芝生の熊本城公園です。学生らしきグループがボール遊びのかたわらお弁当を広げています。ピクニック、楽しそう。小さな赤ちゃんがよちよち歩きで母親のもとへ歩み寄る様子も見られました。私も子供の時にこの広場を走り回ったことがあります。
あのときは芝生がどこまでも続いてるような気がして、とてつもなく広く感じたものです。なつかしいなあ。
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