ここでは、市電の各車両を一挙紹介します。
●超低床電車(LRV)9700型
ドイツで開発された最新型電車で、白と青を基調としたスマートなデザインになっています。二車両連結で、全長にわたってレール面からの床高さが36cmと従来の電車に比べてかなり低く、乗降口と電停との段差もわずか12cmで、お年寄りや車椅子・ベビーカーが乗りやすくなっています。車椅子専用のリフトも装備され、車両内はバリアフリーで通路も広く、移動するときの障害がありません。また後方車両にはLパーサーという女性の乗務員が乗っていて、アナウンスとお客さんの乗車補助を担当しています。
伊藤さん:「騒音も少なく、電気というクリーンエネルギーで走ること、段差が少ないので年輩の方やお子さま、車椅子の方がかなり楽に乗降できることから、福祉と環境にやさしい電車として高い評価をいただいています」
福祉対策と環境問題が課題とされる21世紀にふさわしい、すばらしい電車ですね。
そしてなにより窓が広くて景色も抜群、その上シートもゆったりでガイド付きで観光にもぴったりです。・・・優雅な旅気分で乗っていられますので、わざわざこの電車に乗るために何本か遅らせたこともあります。
だって運賃が同じなら、新しくて快適な電車に乗った方が得でしょ?
これって貧乏性かなあ。
欲を言えば、座席が少ないのと、ダイヤが40分に一本というのがちょっと残念です。
●レトロ調電車101号
重厚な煉瓦色の車体に金色のラインが入るハイカラなデザイン。壁も床も天井も木目調で、天井には金に縁どられた円形の白灯、窓枠や手すりは金色の真鍮(しんちゅう)で、ベージュのカーテンがインテリア感覚で飾られています。
バランスを考えてか、広告ポスターは一切貼ってありません。徹底的に「レトロ」にこだわっていますね。残念ながら1車両しか運行しておらず、よく市電を利用する私でも数えるほどしか乗ったことがありません。乗りたいよ〜う。
●ハイデルベルク号9200型
熊本市がドイツのハイデルベルク市と姉妹都市を結んだことを記念して作られた電車です。車内には、ハイデルベルク市のシンボルである中世の城の写真が飾ってあります。ドイツ語のアナウンスの後には、草原を吹き抜けるようなさわやかなメロディーと聖歌隊の清らかな歌声が流れます。さらに吊革には一口ドイツ語会話が紹介してある徹底ぶり。
●桂林号・サンアントニオ号8800型
この電車も、中国の桂林市、アメリカのサンアントニオ市との姉妹都市締結を記念して作られました。やはりそれぞれの都市の写真が飾ってあり、アナウンスも現地の言葉、もちろん吊革には一口会話が紹介してあります。ちなみに桂林号の場合、地名の漢字をそのまま中国語で発音してしまうので、臨場感はさらに一割増し。例えば「熊本城前」だったら、英語のアナウンスでは”クマモトキャッスル”だけど、中国語なら”ションペンチェンチャン”だもんなあ・・・。
●一般的な電車(1060,1080,1090,1200,1350型電車)
最もポピュラーな型で、白地にグリーンのラインが入っています。チンチン電車のイメージそのまんまの、味のある車体です。「インバータ電車や超低床電車なんて軟派なやつはだめだ。やっぱり馴染みのあるこの型がいい!」とチンチン電車を支持する人も少なくありません。チンチン電車の魅力といったら・・・回すとギィギィ鳴る手動のハンドルレバー、プアーンというノスタルジックな警笛、機械から発するタールのにおい、道路がすいてたらバスに追い越されちゃうマイペースな走り・・・。
うーん、たしかにどこか憎めない、おいしいキャラクターだよなあ。
ここで、運転手の堀さんの言葉をどうぞ。
堀さん:「個人的には、味があるマニュアル操作の電車が好きですね。愛着があるし。電車は寿命が長いので、昭和26年製の電車がいまだに現役ばりばりですよ」
なんと40年以上も活躍している電車だったのです!やっぱりこれからも走り続けてほしいものですね。
●広告電車
増収入をはかって企画した広告電車ですが、予想以上に評判が良く申し込みが殺到しているそうです。おかげで新作も続々と登場し、新しい広告を見つけた時は妙にうれしかったりします。
センスの良い格好いい広告の電車には注目してしまいますね。不動の人気ナンバーワンは不二家のペコちゃん電車で、車体いっぱいにキュートなペコちゃんが描かれています。
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