これぞ大自然!五家荘の紅葉 五家荘の紅葉スポット、文化、グルメ

 国道445号線の二本杉峠から下って、車で20分。緑に囲まれた渓谷が開けたところに、突然長い吊り橋が見えてきます。遠くから見て、かなり大きく深い渓谷を跨いでいる吊り橋は、ひょろっと伸びてやや頼りなさげ。うう、怖そ〜。「梅の木轟公園」の看板近くに車を停めると、サーと静かな渓流の音がしてきます。こわごわと渓谷をのぞき込むと、あまりの高さに足がすくんでしまいます。こ、こんな橋を渡るんですか〜?風が吹いたらどうなるんだろう・・・。

 どうしてこんな渓谷に吊り橋を架けたのでしょう?それは、梅の木轟という幻の滝が橋の向こうにあるからです。峻険な谷に阻まれなかなかお目にかかれなかったのですが、平成元年10月、この滝周辺の自然の美しさを多くの人に知ってもらおうとこの吊り橋が架けられました。全長116m、高さ55mの日本一の吊り橋は、1本のロープも使わないPC(プレキャストコンクリート)床方式で作られているめずらしい橋です。
 「深い渓谷に白いリボンを張り渡したよう」と称されているように、ロープのない吊り橋はぶらんと宙に浮いたような感じがします。

 さっそくその橋に足を踏み入れると・・・なあんだ、けっこうしっかりした造りじゃないかとほっとします。床もコンクリートで、床版は20cmも厚く、頼りなさげだった先入観はいっぺんに吹き飛びました。揺れも全然ないんですよ。辺りを見回すと、豊かな緑と青い空、白い雲。まるで空を飛んでいるようです。もう少し季節が過ぎると、壮大な紅葉の景色を目にすることができます。

 ルンルン気分だったのもつかの間、橋げたから首をだしてみると、はるか下にゴツゴツした岩とグリーン色をした渓流がミニチュアのように小さく見えます。また「怖い」。ここから落ちたら、確実に岩の上でぺっちゃんこだろうなあ・・・。吊り橋を渡りきる直前に少し橋が揺れ、一瞬ドキッとしました。

 橋の向こうには、幻の滝・梅の木轟の案内板が。説明によると、五家荘では滝のことを轟と呼び、球磨川の支流・川辺川の源流域がゆえに渓谷、吊り橋そして滝が多いのが特徴だそうです。

 梅の木轟は案内板から谷の奥深くに流れていました。高さ38mの美しい滝で、せんだん轟に比べて女性的な感じがします。白い滝が幾重にも段をなして流れ落ち、岩に当たって華麗に散るさまが絵になります。昭和61年に遊歩道が完成し、その後吊り橋が架けられたそうです。広葉樹林に囲まれており、秋本番になるといっせいに木々が色づきはじめ、滝の周辺をあざやかに彩ります。清涼な水からひんやりした空気がただよい、緑の苔で覆われた岩と相まって、まさに日本の繊細な自然美といった感じです。

 超一級の吊り橋と美しい滝を一度に楽しめる梅の木轟公園、オススメです。

●お問い合せ
梅の木轟公園

国道445号線沿い
お問い合せ:泉村役場企画振興課
TEL(0965)67-2111

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