
国道445号線沿い、梅の木轟公園から車で10分ほど行き、樅木地区へと入ります。五家荘平家の里を通りすぎ、渓流キャンプ場のそばまで来ると、二本の親子吊り橋が架かっているのが見えます。親吊り橋が「あやとり橋」(橋長72m高さ35m)で、子吊り橋が「しゃくなげ橋」(橋長59m高さ18m)、総称して樅木の吊橋と呼ばれています。
山深い五家荘には古くから交通手段として吊橋が発達してきましたが、現在では観光用に様々な吊橋が活躍しています。樅木の吊橋はもともと子供の通学用に架けられたものですが、現在は丈夫な観光用の吊橋に代わっています。近くにはこの親子橋を一望できる展望台もあります。
意外とこじんまりした吊り橋だなあと「しゃくなげ橋」に飛び乗ってみます。するとかなりグラリと揺れ、ギシギシとロープがきしみます。
竹とロープと木の板で作られた昔ながらの吊り橋で、これがなかなか怖いんです。
洋画のワンシーンだったら、私が吊り橋を渡っている間に誰かがロープをナイフで切って、崖下へ真っ逆さま・・・とまあくだらない妄想はここまで。足下の木の床の間から下の河原が見えて、スリル満点です。渓流の水は透き通ってきれいな緑色をしていました。
「あやとり橋」を渡ったあと、河原で休憩することに。ゴツゴツした岩に腰掛け、お弁当を広げます。青空をバックに架かる親子橋を見上げつつ、箸を運びます。
緑に囲まれ、澄んだ水の流れがサラサラと耳にやさしく、木の葉が流れに舞っています。なんとものどかな風景です。まさに大自然を満喫。うーん、気持ちよくて眠くなる・・・。前に来た人のでしょうか、釣り糸が落ちていました。そしていくつかのゴミも・・・自然を汚してはいけません。ゴミは持ち帰りましょうね。
五家荘には他にも二つの代表的な吊り橋があります。一つは、泉村役場の近くにある「白岩戸公園吊り橋」(橋長54m、高さ40m)。歩道専用の吊橋で、主索、吊索、台風索の張り方に特徴がある橋です。近くには、よく整備された白岩戸キャンプ場があり、子供でも安全に水遊びができます。
もう一つは、「久連子吊橋」(橋長41m)で、久連子古代の里の裏の川をまたぐ吊橋です。床板、高欄に地元産の杉を使用しています。
最後に、五家荘と泉村についてもっと知るために、樅木吊り橋の近くにある「五家荘インフォメーションセンター」へ行きました。四季の五家荘の写真パネルや泉村の立体地図などが展示されています。
泉村は峻険な九州山地のふところ深くに位置し、山林が94%を占める山村です。標高1400m〜1700mの山岳稜線のため、平均気温も平地と9度も違う12.2度、さらに年降水量も3000mmと多く、冷涼で雨量が多い気候のおかげで、多様で豊かな森林や多種の動物が棲んでおり、ブナの原生林がその一例です。全村が県の自然公園の指定を受けており、四季折々の美しい自然が観光客の目を楽しませる秘境・五家荘(ごかのしょう)は国定公園になっています。
その五家荘は東部の川辺川流域にあり、葉木村・仁田尾村・樅木村・椎原村・久連子村の旧五ヶ村の総称です。全国でも有数の平家落人伝説の里として知られており、茅葺き屋根の民家が数多く残っている地域です。
泉村はお茶栽培がさかんで、お茶の段々畑は村の風物詩ともなり、高冷地ならではの高品質のお茶は高く評価されています。
センター内には、泉村の観光スポットを紹介したビデオ(所要11分)が上映されています。桜に囲まれた氷川ダムでのワカサギ釣り、秘境と言うにぴったりの滝や渓谷、ブナ林や紅葉や深緑などの大自然、タラの目やしいたけ、いわたけ、ワサビなどの山菜、木工芸品やお茶などの物産品、お祭りの様子などが映し出されます。山里の美しい四季の移り変わりを鮮やかな映像を通じて知ることができます。
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