「こだいのもり」って知ってますか?屋久島の縄文杉のような太古の木がいっぱいあるというわけではありません。簡単にいうと「古代(=装飾古墳とかの史跡)の森」なんです。実は、全国に存在する装飾古墳のうち、そのおよそ60%が九州にあり、さらにそのうちのおよそ60%が熊本県にあるんですね。熊本県北部の菊池川流域に、その大部分かつ有名な古墳が分布していて、チブサン古墳、オブサン古墳、鍋田横穴群など、国の重要史跡にも指定されるほどの貴重な遺跡や文化財を保存したり、その歴史的意味を普及させるための歴史公園なんです。山鹿市・鹿央町・菊水町にまたがるこの広い森の中を自転車でめぐってみましたが、たくさんの歴史ロマンを発見することができました。
オブサン古墳内部 人のお墓の中をのぞくって行為ははじめて!だったので、おそるおそる中を覗くと、ひんやりとした湿気を肌で感じました。ちょっとビクつきながら、ゆっくりと足を踏み入れてみると黒々とした岩肌に赤い顔料でかかれた三角模様が見えます。こっこれがいわゆる「装飾」ですかぁ。これは私の勝手な感想ですが、古代人の呪術パワー?が伝わってくるようです。
古墳の中って、「かまくら」をイメージしてたんですが、実際は結構広くて、内部に仕切りらしいものがあり、いくつかの部屋にわかれていました。何だかお墓というよりも住居という感じ。これだけ立派なお墓に葬られたのは、一体だれ?と思って調べてみると、なんでも古墳時代に活躍した地方豪族らしいということでした。 ちなみにこの「オブサン」とは「産さん」がなまったものらしいのですが、どうしてそういう名前がつけられたのかはわかりませんでした。ごめんなさい。ただその名前から安産の神様として、地域の人々に信仰されていたそうです。
お次はチブサン古墳 オブサン古墳を後にして、間もなくチブサン古墳に到着。がっ、どうやら中には入れないらしい。なんでも、2つの円が乳房に見えるというカラフルな装飾壁画が太陽光に当たるのを防ぐためだとか。どうしてもという人は、市立博物館窓口に申し込めば、午前10時と午後2時に見せてくれるらしい。うーむ、時間が…。
時間を気にせず乳房が見たいという人(誤解を招く表現だなあ)は、県立装飾古墳館に、そのレプリカが展示されている。後から行ってみよう。楽しみだ。
古墳めぐりサイクリングの後は、古代の森でお弁当を食べました。静かな森で自然の風景を見下ろしながら…、気持ちよかったなあ。
■ copyright since 1995 AD SCCAT SYSTEMS 白木メディア株式会社 ■