山鹿「レトロスポット」めぐり 古代ロマンと伝統文化と温泉のまち

 山鹿といえば、灯籠まつり。全国的にも有名ですよね?その灯籠まつりに関する民芸をあつめた、繁華街の路地でひときわ目立つ洋館の民芸館。1925年に旧安田銀行山鹿支店として、山鹿最初の洋館として建てられたというこの美しい建物は、当時の山鹿の経済的実力を示す象徴だったとか。だが館内は、精巧な純和風の灯籠が数多く展示され、和洋折衷の感がある。あまりにも有名な山鹿の灯籠を、たっぷり観賞してきました。

灯籠館内部
 ライトを抑えた館内に、天井に吊された数百個の金灯籠のあたたかい灯りがひときわ映え、思わずため息が漏れます。山鹿灯籠の由来は、一説には第十二代景行天皇がこの地を訪れたときに霧がかかったため、山鹿の里人が松明を持って天皇御一行を案内し、後に天皇を祀った神社に灯火を献上したのが始まりだとか。

八千代座

灯籠館の展示物
 ここには、熟練した灯籠師の手によるこだわりの作品がたくさん見られます。灯籠というと、踊りのとき頭にのせるもの(金灯籠)しか想像していなかったのに、寝殿造り・座敷造り・城造りといろいろな形があるのに驚きました。写真にあるように、熊本城や八千代座などとても繊細で美しい。信じられない方もいるでしょうが、これらは全て「木や金具を使用せず、和紙と糊だけで作られ、中が空洞で、独自のスケールで作られ、単なるミニチュアではない」という共通点があります。ある題材を灯籠としてつくる場合に、ただミニチュアにするだけでなく、その題材をより象徴的に表現できる形につくりかえるというところに灯籠師の職人魂を感じました。


藤崎宮

熊本城

灯籠娘になりきる
 山鹿灯籠といえば今では千人灯籠踊りが有名。独身女性が金灯籠を頭に乗せて優雅に踊る図は、毎年ニュースでお目にかかれます。私も金灯籠を頭に乗せてみました。和紙と糊だけで作られただけあって、とっても軽い!しかし、灯籠の背が高いのでぶつけやしないかとハラハラします。なんせ和紙と糊だけですから。

あごひもをしっかり結んでもらって……どうですか?スーツに金灯籠とは何とも味気ないですが、これは一度やってみる価値あり!の貴重な経験でした。次はぜひ浴衣を着て灯籠をかぶってみたいと、すぐにその気になってしまいました。

お問い合せ
山鹿灯籠民芸館
山鹿市九日町1606-2 TEL(0968)43-1152
開館時間:8:00〜18:00。休館日:年末年始。入館料:一般210円(団体160円)、小中学生100円(団体80円)。

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