清和文楽邑の中にあるガラス張りの物産館で、地元の山菜や川魚、地鶏などの食材をふんだんに使った手作り料理が食べられると聞き、さっそくやってきました。山里らしいあったかい料理を求めて、いざお食事コーナーへ。
食事の前に、館長の枝尾さんにこの物産館についてお話を聞きます。枝尾さんはとってもフレンドリーでお話好き。初対面にも関わらず、すっかり打ち解けてしまいました。食べ物の話となると、スイッチがはいる私。
枝尾さん:「野菜中心で、ヤマメ、地鶏など地元の食材を使った伝統食を、今風にアレンジした食事が売り物です。もちろん食材は取れたて新鮮です。四季折々の味をみなさまにお届けしたいですね」
〜名物の”お芝居弁当”ですが、どうしてこのような名前を付けられたのですか〜
枝尾さん:「昔から農村舞台で文楽の公演があるときは、”中入り”といって、お芝居の途中でお弁当を食べる習慣があったんです。近所の人たちとお裾分けしながら、お酒も入り、賑やかに夕食を楽しんでいたことから、このお芝居弁当が生まれました。文楽を見た後の興奮そのままに、こちらでお芝居弁当を食べられるというわけです」
伝統的な習慣から、名づけられたというわけですね。それにしても芝居の途中でそんな楽しみがあるなんて、昔の人は「楽しみ方」を知っていますね。
〜この物産館は見晴らしが良いですね〜
枝尾さん:「建物を設計された方が、この清和村の自然の風景を壁によって隠すのがもったいないと、ガラス張りにされたんですよ」
納得。青々とした緑の中、緑川の支流が流れ、何とも言えずのどかな風景です。間もなく山には紫の藤の花が美しく咲き乱れ、冬には一面の雪景色が見られるそうです。
そののどかな風景に惹かれ、ちょっと風は冷たいけど屋外でお弁当を食べることにしました。これがお芝居弁当シリーズで一番人気の「お里弁当」です。ご覧の通り、エノハ(ヤマメ)の天ぷら、柔らかい地鶏刺身、ボリュームたっぷりの山野菜天ぷら、お煮しめ、酢の物、きんぴら、ごまあえ、しらあえ、具だくさんのみそ汁、香の物、果物、意外と甘いしそゼリー、白ご飯など23品目です。この量、この質!すごいです。これで1,500円は、はっきりいってお得。
生産者が直接持ち込むJA青空市場や、家庭菜園から採れた新鮮野菜を厨房で調理した本格的な山里料理です。枝尾さん曰く、山菜は春先がオススメで、GWにはウド、タラの目の天ぷらなどが食べられるそうです。
味の方も大満足。私的に一番美味しかったのはヤマメの天ぷら、魚好きの私にはたまらない。珍しい地鶏刺身も、一度茹でてあるのでほどよく柔らかく食べやすいし、ドレッシングの味付けがマッチして、とてもさっぱり。山菜の天ぷらはシャキシャキした歯ごたえが最高です。煮しめもおふくろの味という感じで、椎茸のだしがよく浸みています。食べても食べてもなくならないこのボリュームがうれしくて、私は勝ち誇ったような笑みを浮かべてしまいました。
お腹も一杯になって満足したところで、お土産の方も覗いてみます。
特産品コーナーを埋めるのは7割方地元の食品で、加工品なら手作り味噌やお漬け物、お米や玄米が原料の懐かしくヘルシーなお菓子などが置いてあります。毎日の食卓にぴったりの混ぜご飯の素やふりかけなども豊富です。
また広場では一年中青空市場が開催され、周りを山に囲まれた清和村では、キャベツなど高原野菜が盛んで、トマトは清和のブランド品として大人気とのことでした。
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