| つなぎ物産ギャラリーグリーンゲイト
15:00 つなぎ物産ギャラリーグリーンゲイト到着
熊本市から70km以上も離れた場所にやってきました。ここに来るまで、赤松、佐敷、津奈木の三太郎峠と呼ばれる3つの峠を越えて、もう水俣市も間近に迫ろうとしたその時、道沿いにおしゃれな建物が見えてきます。これが、津奈木町の物産館「グリーンゲイト」です。
私:「あそこで一休みして、おみやげでも買っていこうか」
後輩:「それじゃついでに帰りの車で食べるお菓子も」
正面入口には噴水が水しぶきを上げ、銀色に輝く球状のオブジェが存在感を放っています。
後輩:「なんだか、美術館みたいですね」
私:「そうね、物産館って感じじゃないね」
ふたりで建物を見ながらあれこれ言っていると、グリーンゲイトの所長の松本さんがニコニコしながらやってきて、私たちの素朴な疑問に答えてくれました。
松本さん:「あのオブジェは「時のカプスール」と言うんです。ここ津奈木町は、そこかしこに屋外彫刻や絵画が展示されていて、町全体が美術館なんですよ。この彫刻も、地元の方の作品です。町を安易に乱開発せずに、自然の緑や海岸線を生かし、心と文化面の豊かさをはぐくんで、津奈木町はこんなに美しい町なんだ、と町民が自慢できるような緑と彫刻の町づくりを目指しています。不定期ですが、地元の方の趣味の絵画、写真、パッチワークなどの発表会も催しています。表の看板で告知するので、ちょっと立ち寄られたときにでもご覧ください」
地元の文化の情報発信地として、また彫刻の町のシンボルとして、しっかり地域に根づいているようです。
松本さんに導かれて、館内へ入ります。外観と同様に採光をいっぱい取り入れたガラス張りの壁や白を基調としたシンプルなフロアは、清潔感にあふれています。
松本さん:「この物産館には、特産の甘夏製品や太刀魚をはじめ、手作りの味噌、柚子の香り巻き、 無農薬茶、地酒、寒漬け、ちりめんなど海の幸山の幸を幅広く取り揃えています。また、木工品や竹細工、陶芸品などインテリアも豊富です」
私たちは、まず甘夏製品のコーナーへ。ここ津奈木町は、デコポンと甘夏みかんでは日本一の品質と生産量を誇ります。完熟ジュースから
ワインセット、ジャムなど多様な甘夏製品が陳列され、どれも美味しそう。さんさんと降り注ぐ陽光をいっぱい浴びた甘夏のさわやかな酸味と独特の風味が人気です。
私:「あ、これおいしそうじゃない?」
私が一目で気に入ったのが、甘夏キッス160円。甘夏の粒ひとつひとつがそのまま入ってるゼリーです。オレンジ色の粒がみずみずしく光っています。
後輩:「でもこっちも良さそうですよ」
後輩は、甘夏ヨーグルトゼリー190円が気に入ったようです。
うれしいことに、日本最南端の酒蔵・亀萬酒造の酒も販売されています。おすすめは、にごり原酒(ドブロク)(900ml)1,230円。甘口で女性向きのお酒です。
私:「うう、酒飲みたい…」
後輩:「先輩、さっきからそればっかりですね」
特産品
特産の太刀魚も豊富に揃っています。グリーンゲイトだけでしか販売されていない太刀魚の一夜干し270円や、太刀魚のみりん干し(3〜4匹入り)540円は酒の肴にぴったりですね。コノシロの酢漬け380円は、刺身にすると良いそうです。
レストラン
物産館の2階は、郷土料理レストランです。白と薄いブルーで統一された店内に、パイプ椅子と机、ガラス張りの壁からは日光がさんさんとふりそそいでいます。まるで街中のカフェみたい。
なにをおいても不知火海の特産・太刀魚が食べたいという方には、太刀魚丼700円がおすすめ。カラリと揚がった白身はあっさりして、卵とご飯にしっくりきます。豆腐、みそ汁、漬け物付でボリュームたっぷりです。
さらに豪華に行きたいという人は、鯛めし定食1,500円はどうでしょう?鯛がたっぷり入った鯛めしに、プリプリした歯ごたえの新鮮な鯛と臭みがなく食べやすいタチウオの刺身、太刀干し、みそ汁、漬け物、豆腐と、海の幸をぞんぶんに味わえます。
展望台
おみやげも買ってくつろいでいたら、松本さんが、町が一望できる展望台に連れていってくれるそうです。行きます!ぜひ!と二つ返事で車に乗り込みます。物産館から車で5分の所にある舞鶴城公園が展望所になっていて、谷を走る3号線と、谷の向こうに不知火海が一望できる場所でした。うーん!ここは隠れた穴場ですね。
松本さん:「ふもとで工事してるのは、美術館を建てている所です。平成13年4月に美術館がオープンする予定で、この展望所と美術館と、物産館の川向こうにある温泉をモノレールでつなごうと計画しているんですよ」
私:「へぇ〜ダイナミックな計画ですねぇ」
松本さん:「あと、河口付近に三本の橋がトライアングルで架かっているのが見えますか?あの橋それぞれに男性像、女性像、子供の像が立っていて、三体で「家族」を表しています。役場や駅にも彫刻があるので、見に行かれてはどうですか?」
それはぜひ行かねば。松本さんにお別れを言った後、河口へとファンカーゴを走らせます。
屋外彫刻や絵画
津奈木大橋へやってきました。これは男性像で「薫風」といいます。両手を広げて体が浮いているような軽やかな作品です。金色の像が日に照らされてピカピカ光っています。かなり大きい彫刻ですね。
曙橋の「爽風」が女性像で、茜橋の「風ん子」が子供の像でした。どうやら彫刻のキーワードは「風」のようですね。「風ん子」は三人の子供が輪になって軽快にダンスしているような、これまた開放感のある作品です。私たちも便乗してポーズ!
後輩:「ところで先輩、どうして彫刻はみな裸なんでしょうね?」
私:「うーん、やっぱり服装だと時代が分かっちゃうからねえ。裸だと普遍的に美を表現できるってことかな?」
妙に哲学チックな会話まで飛び出した彫刻鑑賞のひとときでした。
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